見た目ではわかりにくオス猫とメス猫の違い。
飼い主
性格は、甘えん坊なオス猫よりもクールな気がする…
今回は、メス猫の性格やメス猫あるあるについてご紹介!
愛猫の性格に当てはまっているかチェックしながらご覧くださいね。
メス猫の性格は?
猫の性格に関する研究は、犬に比べてまだまだ少なく、現時点では性別と性格の関係性を裏付ける科学的根拠はありません。
しかし、オス猫とメス猫のどちらとも触れ合った経験がある方なら、「オス猫は甘えん坊で、メス猫はクールなのでは?」というように、性別による違いを感じている方も多いでしょう。
ここからは、あくまで傾向ですが、メス猫の性格について解説します。
クールだけど猫に対しては社交的!
クールで自立した性格の子が多いメス猫ですが、猫同士では社交的な一面も。
猫同士で生活する場合、オス猫に比べてメス猫の方が打ち解けるのが早い傾向にあります。
メス猫は、同じ時期に出産した猫と共同で子育てを行うこともあり、猫社会の中ではメス猫の方が社交的と言えるでしょう。
飼い主
多頭飼育の場合、オス猫よりもメス猫の方が良好な関係を築きやすいという研究結果も報告されている!
警戒心が強い
メス猫は基本的に、子育てを1匹で行わなくてはいけません。
本能的に子猫を守ろうとする気持ちが備わっており、オス猫に比べて警戒心が強い傾向にあります。
そのため、メス猫は自分の生活スペースに新しいがものが入ってくるのが苦手な傾向に。
安全を確認するまで近づこうとしないため、新しい爪研ぎやキャットタワーなどの猫グッズに慣れるのに少し時間がかかることもあるようです。
飼い主
普段使っている器やベッドを新しくする際は、慣れるまでじっくり様子を見てあげよう!
しっかり者
メス猫はしっかり者で自立心が高いため、しつけもあまり手がかからないと言われています。
また、母性が強く面倒見がよいので、子猫の新入り猫が来た場合に、母親の代わりとなってお世話をしてくれることも。
ただし、オス猫よりも気が強く、好き嫌いがはっきりしている一面もあるので、多頭飼いをする場合は相性をしっかり見極める必要があるでしょう。
プライドが高い
甘えん坊で無邪気なオス猫とは対照的に、メス猫はプライドが高い子が多いようです。
ミステリアスで「何を考えているのかわからない…」と感じる飼い主さんも多く、猫らしい性格といえますね。
中には、失敗を誤魔化したり、同居猫の前では決して遊んだり甘えたりしない、というメス猫も。
オス猫とメス猫、甘えん坊はどっち?
先述の通り、猫の性別による性格の違いは、現時点ではまだ科学的根拠はありません。
しかし、アメリカで行われた猫専門獣医師へのアンケートによると、オス猫、メス猫の両方に不妊手術を行った後も行動に違いがあることを示唆しています。
オス猫は甘えん坊が多い
オス猫は欲望に忠実で、甘えん坊な子が多いのが特徴です。
去勢を行なっていないオス猫の場合、メス猫に気に入られなければ交尾することができません。
オス猫はメス猫に気に入られるために、アピール能力に長けており、機動哀楽が表面に現れやすく、自分の欲求をすぐに行動に移す習性があります。
飼い猫の場合、オス猫の欲求や好奇心は飼い主に向かい、アピール能力に長けたオス猫は「遊んでほしい」「甘えたい」などの欲求を、メス猫よりもまっすぐに飼い主さんに伝えます。
こんな一面が「オス猫は甘えん坊」と言われるひとつの理由と言えるでしょう。
メス猫はツンデレが多い
オス猫とは対照的に、メス猫はツンデレで自立した性格の子が多いのが特徴です。
飼い主さんと適度な距離感を保ち、オス猫のようにベッタリ甘えん坊になることは少ない傾向にあります。
しかし、オス猫ほど頻繁ではありませんが、一旦甘えん坊モードのスイッチが入ると、飼い主さんにとことん甘える一面も。
メス猫は子猫を産んでひとりで育てなくてはいけないため、性格がオス猫に比べて自立しています。
これは、メス猫の本能と言えますね。
「甘えることが少なく、自立している」性格が、飼い主さんから見るとツンデレに見えるのかもしれません。
不妊手術で性格は変わる?
オス猫は、去勢手術をすると「性格が穏やかになる」などとよく言われますが、メス猫の場合はどうでしょうか?
次に、オス猫とメス猫に分けて、不妊手術を行った後の変化を見ていきましょう。
【オス猫】体型や性格の変化が大きい
オス猫の場合、去勢手術を行うと体型や性格に変化が現れやすい傾向にあります。
去勢すると成長ホルモンの分泌が止まり、男性ホルモンが減少するため、オス猫としての男らしさが無くなり中性的な性格になる子が多いです。
縄張り意識の強さが減ることによって、攻撃性やマーキング、脱走などの問題行動が減ることも。
早期に去勢手術を行った場合は、とくにその傾向が強いかもしれません。
また、性欲がなくなったことによって、本能的に食欲が増すものの、活動量が減り食事で摂取したエネルギーが消費エネルギーを上回り太ってしまうケースが多も多いため、去勢手術後は食事管理や積極的な運動を心がける必要があります。
【メス猫】性格の変化が少ない
メス猫の場合は、避妊手術後もそれほど性格に変化がない場合が多いです。
ですが、一部の飼い主さんによると「少し性格が穏やかになったかも?」という声も。
メス猫は発情期になると、人に近づかなくなったり、食欲がなくなったりすることがあり、発情に伴ってストレスを感じることからイライラした行動を見せる子もいます。
避妊手術を行うことによって、性ホルモンが抑えられ、発情によるストレスが軽減されることから、通年を通して精神状況を安定させることができ「穏やかになった」と感じるのかもしれません。
飼い主
メス猫も避妊手術後は太りやすくなるため、食事管理や運動不足に要注意!
メス猫あるある5選
最後に、Instagramのフォロワーに聞いた「メス猫あるある」を5つご紹介します!
みなさんの愛猫にいくつ当てはまるかチェックして見てくださいね。
毛づくろいが丁寧
オス猫に比べて「メス猫の方が毛づくろいが丁寧!」と感じる飼い主さんは多いようです。
本来、子育てを仕事とするメス猫は、オス猫に比べて神経質で子猫への毛づくろいと同じように、時間をかけて丁寧に毛づくろいする傾向にあるようです。
また、毛づくろいには気持ちを落ち着かせる効果もあるため、警戒心が強いメス猫がこまめに毛づくろいしていることから綺麗好きに見えるのかもしれませんね。
クールで落ち着いている
メス猫はオス猫に比べて行動範囲が狭いです。
行動範囲が狭いメス猫は、自分のお気に入りの場所がいくつかあればそれで十分。
オス猫のように飼い主さんにベッタリではなく、程よい距離感を保つメス猫が多いため、クールな印象が伺えますね。
飼い主
こたつや押入れの中など、お気に入りの場所があるとずっとそこにいるよね!
我が道をゆく!
気分屋な性格は、メス猫に限らず哺乳類全般のメスに当てはまるようです。
メス猫は自分のペースを大切にするため、飼い主さんに構ってほしいときに甘え、気分が乗らないときは知らんぷりすることも。
まさに「猫の中の猫!」という感じがしますね!
遊び方がおしとやか
活発なオス猫に比べて、メス猫は短時間で飽きたり遊びに本気にならない傾向にあります。
ボールや猫じゃらしで遊んでも、派手に遊ぶことが少ないため、おしとやかに見えるようです。
ゆっくり食べる・食が細い
活動量が少なく、体が小さいメス猫は1日に消費するエネルギーも少ないです。
オス猫は、おやつやごはんの時間を楽しみにしている子が多く、がっついて食べるため、その分メス猫は食が細く見えるのかもしれませんね。
メス猫の平均体重は、猫種によって異なりますが一般的には3〜4kgと言われています。
食が細くても標準体重をキープできていれば問題ないでしょう。
まとめ
今回は、メス猫の性格について解説しました。
ご紹介したメス猫の性格やあるあるは共感していただけたでしょうか。
愛猫の仕草や行動が、ご紹介したメス猫の特徴に当てはまるか、今後もぜひ観察してみてくださいね!
– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
猫と飼い主さんにとって快適な暮らし、愛猫といつまでも楽しく暮らすための知識を得るサポートをします。