今は元気な猫も、いつかは必ず老いるもの。
飼い主
猫といつまでも楽しく生活するために飼い主にできることはなんだろう?
今回は、近年の猫の寿命の傾向や、シニア猫と過ごす上で大切な心構えなどについて解説します。
猫の平均寿命は年々伸びている!
かつての猫の寿命は、
- 野良猫・・・5年
- 飼い猫・・・10年
などと言われていましたが、室内飼いが主流となった昨今、猫の寿命は年々伸びていることがわかっています。
日本ペットフード協会の調べによると、2021年の猫の平均寿命は、
- 室内飼育の猫・・・16.22歳
- 外に出る猫・・・13.75歳
という結果に。
全体の平均寿命は15.6歳で、10年前の平均寿命に比べて1.30歳寿命が伸びているそう。
猫が歳をとるスピードは、人間の約4倍と言われていますので、人間で言うと5歳ほど平均寿命が伸びたということになります。
飼い主
人間の寿命は、ここ10年で3歳伸びているから、それを上回る結果になっているんだね!
猫も「高齢化時代」が到来している
猫が10歳を超えるのが当たり前となった今、猫社会にも「高齢化時代」が到来しているようです。
現在飼育されている猫の寿命の約30%は、10歳以上というデータが出ており、人間だけでなく猫も高齢化が進んでいることが伺えます。
猫の高齢化は何歳から?
国際猫医学会ISFM&全米猫獣医協力会AAFPが2010年に発表した、猫のライフステージは以下の通りです。
成猫 | 3〜6歳 |
壮年期 | 7〜10歳 |
中年期 | 11〜14歳 |
老年期 | 15歳以上 |
猫の11歳を人間の年齢に換算すると、およそ60歳。
人間では「シニア期」と呼ばれ、老化による不調や病気が増え始める時期です。
猫も人間と同様、12歳ごろからガンや慢性腎臓病などの病気になりやすくなります。
愛猫が11歳を迎えたら今まで以上に細かなケアや検査を行うようにしましょう。
飼い主
健康診断の回数は、年2回に増やすのが理想!
猫の老化に気づくポイントは?
一般的に、猫は10歳前後から、筋肉の衰えや免疫力の低下、食欲低下などの老化の変化が見られはじめます。
猫の老化の変化は、
- 尿路器
- 歯
に表れやすく、皮膚や被毛には変化が現れにくいと言われています。
そのため、外見からは老化が分かりにくいのが特徴です。
14歳ごろまでは、行動が落ち着いてくるくらいで、見た目の変化はほとんど感じられないかもしれません。
15歳以上になると、体の衰えや目の変化などが目立つようになり、猫によっては認知症の症状が出ることも。
日常的に猫の健康状態を観察し、年齢に合った接し方をするように心がけてくださいね。
かかりつけ医を見つけておくことも大切!
猫は、体の不調や痛みを我慢してしまう動物です。
猫の老化が分かりにくいように、病気の進行も徐々にやってきます。
猫の些細な変化に気づくためには、飼い主の日常的な観察も大切ですが、獣医師さんによる検査も必要です。
とくに、重要なのが健康な状態で健康診断を受けておくこと。
通常のデータを知っておくことで、些細な変化にもすぐに気づくことができ、病気の早期発見・治療につながります。
また、子猫の頃から動物病院に慣れさせておくことで、体調が悪くなったときにストレスをかけることがなくなります。
飼い主
若いうちから、頼れるかかりつけ医を見つけて、ご長寿猫を目指そう!
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– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
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