猫は性別による外見や見た目の違いが少ない動物。
とくに、避妊・去勢手術されている猫の場合、性ホルモンの影響で見られる「発情」や「マーキング」などの行動が減り、より違いがわかりにくくなります。
飼い主
でも、なんとなくメス猫よりもオス猫の方が甘えん坊さんが多い気がする…
オス猫とメス猫の両方と触れ合ったことがある方なら、1度は「オス猫の方が甘えん坊なのでは?」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、メス猫とオス猫の性格の違いや、オス猫に甘えん坊が多い理由などについて詳しく解説します。
オス猫の方が甘えん坊って本当?
オス猫とメス猫の両方と暮らしていると、「オス猫の方が甘えん坊!」と感じている方は多いようです。
しかし、残念なことに現時点では猫の性格に関する研究は犬と比べて少なく、その真相を裏付ける科学的根拠はありません。
ここからは、あくまでも可能性に過ぎませんが、オス猫の方が甘えん坊と言われる理由についてご紹介します。
メス猫にアピールするため
基本的に、メス猫は出産から子育てを全て引き受けます。
そのため、母親となったメス猫は子猫を守るために、警戒心が強い傾向にあるのです。
一方、オス猫はメス猫に気に入られるためにアピールする能力が高いと言われています。
喜怒哀楽が表面に現れやすく、本能のままに行動し、ヤンチャで活動的。
ヤンチャな部分は成長とともに薄れていきますが、メス猫に比べると自由奔放で自分の気持ちをアピールする能力が高いと言えるでしょう。
去勢すると甘えん坊になることも
オス猫は去勢すると、攻撃性やが減り甘えん坊になりやすい傾向にあるようです。
これは、去勢すると成長ホルモンの分泌が止まり、男性ホルモンの分泌が減少するためと言われています。
また、去勢手術を行うと強くあるための男らしさや縄張り意識の強さが減るたことによって、マーキングや脱走などの問題行動が減ることも。
しかし、性格の変化には個体差があるので、去勢手術を行なっても何も変化がない場合もあります。
オス猫の性格
オス猫は、甘えん坊以外にもオス猫ならではの性格の特徴があるようです。
次に、オス猫に多くみられる性格の傾向をご紹介しますので、愛猫の性格に当てはまっているかどうかチェックしてみてくださいね!
メスよりも頻繁に鳴く
猫がなく頻度は、猫種や個体差によって異なりますが、メス猫に比べてオス猫の方がよく鳴くと言われています。
あまり鳴かない猫は、自律している猫が多く、よく鳴く猫は甘えん坊な子が多いとも言われているので、甘えん坊な性格が多いオス猫の方が頻繁に鳴くと言われるのも納得です。
また、先述の通りオス猫はメス猫にアピールするためのアピール能力も高いことから、自分の意思を鳴いて伝えるのが上手なのかもしれませんね。
感情がわかりやすい
オス猫は、愛情表現や感情表現がストレートなのが特徴です。
機嫌がいいときだけでなく、不満なときも表情や態度で伝えてくれるので、猫を飼うののが初めての方でも飼いやすいと言われています。
メス猫に比べて起動哀楽がわかりやすいので、飼いやすいと感じている飼い主さんも多いようです。
ヤンチャで遊ぶのが好き
オス猫は、活発でヤンチャな子が多い傾向にあります。
飼い主さんと遊ぶのが大好きで、おもちゃや猫じゃらしなどへの反応もメス猫よりもよいのが特徴です。
去勢済みの猫ちゃんの場合、成猫になっても子猫のときのように遊んでくれる子も多いのではないでしょうか?
また、個体差はあるものの、オス猫はメス猫よりも運動量が多い傾向にあるため、オス猫を迎える場合はキャットウォークやキャットタワーなどを設置して、室内でも運動できる環境を整えてあげましょう。
食欲旺盛
メス猫に比べて活発でヤンチャな子が多いオス猫は、カロリーの消費も激しいです。
そのため、ごはんやおやつの時間を楽しみにしている子も多く、メス猫よりも太りやすいと言われています。
とくに、去勢後は活動量が減るため、去勢前と同じ量の食事量を与えていると、食事で摂取したエネルギーが消費エネルギーを上回り太ってしまうことも。
よくごはんを食べてくれる姿は、可愛らしくうれしいことでもありますが、太りすぎると生活習慣病などの病気のリスクが高まるため注意しましょう。
去勢後は、「避妊・去勢後用フード」を選ぶのがおすすめです。
オス猫の性格あるある
最後に、筆者が個人的に感じた「オス猫あるある」をご紹介!
ひげちゃん
いくつ当てはまるかな?
同居猫に優しい
オス猫は去勢すると、攻撃性が減り、中性的で優しい性格になる子が多いです。
そのため、同居猫とも良好な関係を築きやすい傾向にあります。
「新入りの子猫を、先住猫のオス猫がお世話していた!」といった経験がある飼い主さんも多いようです。
飼い主
我が家のオス猫も、同居猫にごはんや寝床を譲るほど優しい性格だよ!
飼い主にべったり
オス猫はメス猫に比べて、人や物に執着する気質があるようです。
そのため、「おやつが食べたい!」「飼い主さんに構ってほしい!」など、願いが叶うまで飼い主さんに強くアピールすることも。
メス猫はすぐに諦めたり、別の方法を試しすものの、オス猫は同じ方法で何度も再挑戦する傾向にあります。
飼い主
おやつをくれるまで、撫でてくれるまで鳴いてアピールする子も多いのでは…(^_^)?
女の人が好き
オス猫に限らず、猫は体や声が大きく、声が低い男性を威圧的に感じ、警戒する傾向にあります。
女性は、男性よりも体や声が小さく、声も高いため猫が安心して接することができるようです。
我が家のオス猫は、動物病院を受診した際に、女性の看護師さんにべったりくっついていました(笑)
成猫になっても性格は子猫のまま
メス猫は、成猫になり年を重ねるにつれて性格が落ち着くのに対し、オス猫はいつまでも子猫のように無邪気な性格の子が多い傾向にあります。
とくに、早い段階で去勢した猫の場合、子猫時代の性格をそのまま引き継ぐことが多いようです。
まとめ
今回は、オス猫の性格についてご紹介しました。
甘えん坊が多いと言われているオス猫ですが、現時点ではその真相を裏付ける科学的根拠はありません。
しかし、オス猫はメス猫に気に入られるためにアピール能力に優れている点から考えると、オス猫に甘えん坊が多いと感じるのも頷けますね!
– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
猫と飼い主さんにとって快適な暮らし、愛猫といつまでも楽しく暮らすための知識を得るサポートをします。