かわいい愛猫からおやつをおねだりされるとつい、たくさんあげたくなってしまいますよね。

しかし、猫のおやつはフードよりも濃い味付けになっているものが多く、与えすぎると偏食や肥満、病気の原因となることも。

そこで今回は、猫におやつを与える適切な頻度や注意点についてご紹介!

おやつを与える際のタイミングなどについても解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

猫におやつは必要?

  猫におやつは必要?

基本的に、猫のおやつは「必ず必要!」というわけではありません。

普段与えているフードが、猫に必要な栄養バランスを考えて作られた「総合栄養食」なら、そのフードと水だけで十分健康を維持することができるでしょう。

ただし、おやつの中には以下のような栄養の補助食品として販売されているものもあり、食事だけでは補えない栄養素や役割を果たすこともできます。

  • 乳酸菌入りのおやつ
  • デンタルおやつ(ガム)
  • 総合栄養食のおやつ

例えば、乳酸菌入りのおやつなら口内環境や腸内環境を整え、免疫力をアップする効果を期待できます。

歯磨きが苦手な猫ちゃんなら、デンタルおやつ(ガム)で歯の健康をサポートできるでしょう。

また、おやつには猫に必要な栄養を補給する以外にもさまざまな役割があります。

頑張ったときのご褒美

頑張ったときのご褒美

猫のおやつは、爪切りやお風呂など、猫が嫌なことを頑張ったあとのご褒美に与えるとよいでしょう。

嫌なことをおやつで紛らわしてあげることで、猫のストレス軽減にも効果的です。

ただし、ご褒美のおやつを与えるまでの時間が空きすぎてしまうと、なぜおやつをもらえたのかわからなくなってしまいます。

ご褒美のおやつを与えるタイミングは、嫌なことをしている最中かその直後が最適です。

猫と飼い主のコミュニケーション

猫と飼い主のコミュニケーション

おやつは猫と飼い主さんのコミュニケーションの手段でもあります。

例えば、長時間のお留守番の後に、おやつを交えて触れ合う時間を作ると飼い主さんと猫の信頼関係が深まります。

また、家に迎えたばかりの猫と仲良くなる手段としてもおすすめ。

おやつを通して飼い主と触れ合うことで、警戒心を溶き、飼い主さんとの距離を縮める効果があります。

病気や怪我の際の栄養補給

病気や怪我の際の栄養補給

猫のおやつは、病気や怪我などで猫の食欲がないときの栄養補給として活用することも可能です。

我が家の猫は、以前口の中を怪我してしまい、傷口を縫う手術をしたことがあります。

口内の手術だったので数日間は、ドライフードはもちろん、ウェットフードも食べることができませんでした。

そのときに、獣医師さんにおすすめされたのが「総合栄養食のチュール」と「エナジーチュール」。

エナジーチュールは、一般的なチュールよりも2倍カロリーがあるので、手術後の栄養補給にとても役立ちました。

療法食を処方されている猫の場合は、おやつNG!

療養食は病気の治療のために栄養バランスが調節されているので、バランスが崩れる恐れがあります。

ストレス解消

ストレス解消

猫のおやつにはストレスを緩和する役割もあります。

猫はもともと狩猟動物なので、本能が満たされていないとストレスの原因になることも。

とくに、家猫は狩ができないので、飼い主さんがおもちゃを使ってたくさん遊ばせることが大切です。

たっぷり遊んだあとにおやつを与えることで、狩の達成感を疑似体験させることができます。

猫におやつを与える頻度

  猫におやつを与える頻度

猫におやつを与える頻度は、おやつの種類などによって異なるため、明確な基準はありません

ただし、肥満や病気などの影響を考慮すると毎日与えるのは控えた方がよさそうです。

ここでは、猫におやつを与える理想的な頻度や量、病気のリスクについて解説します。

理想は3日に1回

理想は3日に1回

猫におやつを与える理想的な頻度は、3日に1回と言われてます。

飼い主

我が家は、毎週水曜日と曜日に曜日を決めて与えているよ!

おやつの量は1日に摂取するエネルギーの20%

おやつの量は1日に摂取するエネルギーの20%

先述の通り、おやつの明確な頻度はありませんが、健康な猫に与えられる1日の量は決まっています。

猫のおやつの量は、1日に摂取するエネルギーの20%が適性です。

体重4kgの健康な猫に与えられる、1日のおやつの量は以下のようになります。

上記の計算で考えると、チュール1本のカロリーは約7kcal(※)なので1日に4本(約28kcal)までなら与えることができます。

ただし、猫のおやつはフードよりも濃い味付けになっていることが多く、与えすぎるとごはんを食べなくなったり偏食になったりすることもあるため、毎日与えるのは推奨しません。

また、1度にたくさん与えるのではなく、食後や運動後などに少量ずつ、3〜4回に分けて与えるのもポイントです。

※参照:いなばペットフード株式会社

おやつの食べ過ぎは生活習慣病や尿路結石の原因となることも

おやつの食べ過ぎは生活習慣病や尿路結石の原因となることも

猫がおやつでよろこぶ姿はとても可愛らしく、ついついたくさん与えたくなってしまいますが、愛猫の健康を考え適量を守りましょう。

猫におやつを与える際の注意点

  猫におやつを与える際の注意点

猫のおやつは、頻度や量以外にもいくつか注意点があります。

人間の食べ物は与えない

人間の食べ物は与えない

生クリームやあんこなど、猫の中には人間のおやつを欲しがる子もいますが、基本的に猫に人間の食べ物は与えないようにしましょう。

人間の食べ物は、塩分や糖分が多く含まれているだけでなく、猫にとって有害な成分が含まれていることもあります。

猫におやつを与える際は、必ず猫専用のおやつを与えましょう。

猫にNGな食べ物

  • 生魚・生イカ
  • チョコ・ココア
  • ネギ類
  • お茶類
  • ブドウ・レーズン
  • 牛乳・乳製品 など

生後3ヶ月〜4ヶ月までの子猫には与えない

生後3ヶ月〜4ヶ月までの子猫には与えない

基本的に、生後3ヶ月から4ヶ月までの子猫にはおやつを与える必要はありません。

生後3ヶ月から4ヶ月ごろまでの子猫は、栄養管理がとても大切。

総合栄養食の記載があるフードを与えて、バランスのよい食事を心がけましょう。

また、子猫の段階でおやつを与えると消化不良などのトラブルを引き起こすこともあるため注意が必要です。

家族でおやつを与える頻度や量を共有する

家族でおやつを与える頻度や量を共有する

同居する家族がいる場合は、おやつを与える頻度や量などのルールを作り、情報を共有しましょう。

例えば、自分がその日おやつを与えていないと思っても、すでに家族がおやつを与えていたら1日の量を超えてしまうかもしれません。

おすすめの方法は、猫におやつを与える曜日をあらかじめ決めておき「このボックスに入っている分しか与えちゃだめ!」といったルールを明確に決めてくことです。

カロリーオーバーや栄養の偏りを防止するためにも、おやつを与えたら情報を共有しましょう。

猫におやつを与えるタイミング

  猫におやつを与えるタイミング

猫のおやつは、ただ与えるだけでなくタイミングも大切です。

ここでは、猫におやつを与える際の適切なタイミングについてご紹介します。

食後

食後におやつを与える

ごはんの前におやつを与えると、フードをあまり食べなくなり、食べ残しの原因になることも。

ご褒美以外のタイミングでおやつを与えるときは、食前を避け、猫がごはんを食べたあとに与えましょう。

デンタルおやつ(ガム)は数日に1回、または1日1回を目安に食後すぐに与えるのがおすすめです。

お留守番や爪切りなどのご褒美

お留守番や爪切りなどのご褒美

大人しく爪を切らせてくれたり、通院を頑張ったりしたあとのご褒美におやつを与えましょう。

そうすることで、猫が「これをしたらおいしいものがもらえる!」と認識し、ご褒美としてだけでなくしつけにも効果的です。

飼い主

おやつを与えながら爪切りすると、あっさり切らせてくれるかも!

ひげちゃん

ご褒美があるなら嫌なことも頑張るにゃ!

猫のおやつに関するQ&A

どんな種類のおやつがおすすめですか?

どんな種類のおやつがおすすめですか?

主食と同じように栄養バランスが考慮されているものや、猫の健康に良いとされる成分が含まれたおやつを選ぶとよいでしょう。

デンタルケアできるおやつもおすすめです。

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デンタルおやつ

爪切りなど、おやつを使ったトレーニングは効果的ですか?

爪切りなど、おやつを使ったトレーニングは効果的ですか?

効果的です。

ポジティブな印象を与えることで、モチベーションが向上しトレーニングに協力的になってくれることも。

ただし、与えすぎると偏食や肥満・病気などの原因になるため注意が必要です。

猫の健康に配慮したはありますか?

猫の健康に配慮したはありますか?

猫の健康に配慮したおやつは、栄養価が高く添加物や人工香料が少ないものです。

持病がある猫やシニア猫の場合は、獣医師に相談し、その子に合ったおやつを選びましょう。

まとめ

まとめ

今回は、猫におやつを与える適切な頻度や注意点、タイミングなどについて解説しました。

猫におやつを与える理想的な頻度は3日に1回、適切な量は1日に摂取するエネルギーの20%を目安に、3〜4回に分けて少しずつ与えることが大切です。

愛猫が美味しそうに食べる姿を見るとつい、たくさんおやつを与えたくなりますが、頻度や回数、量を考慮しながら適量を与えましょう。

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