猫のかわいらしい姿や仕草は、見ているだけで癒されますよね。
飼い主
猫と触れ合うようになってから、元気になってきた!
これは、猫が人間に与える「癒し効果」や「健康効果」が影響しているかもしれません。
猫と暮らすと幸せになれる!
ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」によると、「生活に最も喜びを与えてくれることは?」という問いに対し、猫の飼い主の回答は「ペット」が堂々の1位という結果に。
家族や趣味、お金よりも一緒に暮らしている猫に幸せを感じている人が多いようです。
- 猫のごはん
- トイレ掃除
- 遊びのお付き合い
など、猫のお世話によって、生活リズムが整えられている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
飼い主
猫と一緒に暮らしてから、規則正しい生活になった!
猫が人間に与える健康効果
2022年に行われたアメリカの研究によると、犬や猫を飼っている夫婦と飼っていない夫婦、240組の血圧と心拍数を調査したところ、ペットを飼っている夫婦の方が平常心の血圧と心拍数の数値が低いことがわかったようです。
また、ドイツの研究ではペットを飼っている人の方が、飼っていない人に比べて「通院回数が少ない」という結果も。
さらに、猫を飼っている人は心血管疾患などの病気のリスクが下がるといった健康効果があることも報告されているようです。
飼い主
猫を飼っている人は、心筋梗塞などで亡くなるリスクが約40%減少することが判明しているよ!
とくに、日常的に猫と触れ合うことで、人間の気分や脳の活動に大きな影響を与え、気分の落ち込みも減少すると言われています。
猫が人間の気分や脳に与える影響
猫と触れ合うと他者との絆形成を促すホルモン「オキシトシン」が上昇し、免疫機能の向上やストレス減少などの効果があると言われています。
また、脳の「IFG領域」というコミュニケーション能力に関わる部位の血流が活発になることもわかっています。
ポーカーフェイスな猫に対して「何を考えているんだろう?」と考えることが、コミュニケーション能力を向上させる要因と考えられているようです。
猫の「ゴロゴロ音」は人間を元気にする!
猫がリラックスしているときや飼い主さんに甘えるときに喉を鳴らす「ゴロゴロ音」。
細かく低い振動を伴うゴロゴロ音の周波数には、
- 人の不安を和らげる
- ストレス軽減
などの効果があると言われています。
猫のゴロゴロ音の周波数は、25ヘルツの低周波数で、この周波数には幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」を分泌させる効果もあるのだとか。
セロトニンが分泌されることで、ホルモンバランスや自律神経を整えてくれる効果も期待できます。
フランスでは「セラピーキャット」が存在する!
フランスでは、猫のゴロゴロ音を医療に取り入れています。
セラピーキャットは、病院や看護施設などを訪問し、患者さんに癒しを与えます。
猫と患者さんが触れ合うことで、ストレスを軽減させたり、ネガティブな感情を軽減させたりして、回復してもらうことが目的です。
日本ではまだ「医療行為」としては認められていませんが、老人ホームか介護施設では徐々にセラピーキャットが活躍し始めています。
みけぽん
ちなみに、フランスでは猫のゴロゴロ音を「ロンロン」と表現することから、「ロンロンセラピー」と呼ばれているよ!
猫のゴロゴロ音は骨折にも効果的!
猫のゴロゴロ音は、骨を強くしたり骨の形成を促進したりする周波数とほとんど同じと言われています。
骨の細胞を刺激し新陣代謝を活発にするため、人間の骨折の回復を早めてくれる効果も期待できるようです。
以前から、猫は骨折してもほかの動物に比べて約3倍の速さで回復すると言われています。
猫が骨折した場合、自分でゴロゴロ音を鳴らし治療に充てているのではないかという説も。
そこで医学会は、猫のゴロゴロ音に着目。
猫のゴロゴロ音の周波数からヒントを得た、医療機器が開発され骨折の治療に役立てれれているようです。
ひげちゃん
サッカーのベッカム選手も、患部に50ヘルツの音波を当てて治療したみたい!
猫のゴロゴロ音の種類
猫のゴロゴロ音は、気分がいいときだけでなく、シーンによって違いがあることをご存知でしょうか。
その違いは、人間でもある程度聞き分けられると言われています。
①機嫌がいいとき
飼い主さんに甘えているときやごはんを食べた後、母乳を飲んでいるときにゴロゴロと喉を鳴らします。
子猫がゴロゴロ音を出すことで、母乳の出よくなるという説も。
猫がリラックスしているときのゴロゴロ音は中低音で、
- お腹を見せる
- 飼い主さんにすり寄る
- 前足でふみふみする
などの仕草が見られたら、リラックスしている証拠と言えるでしょう。
②要求があるとき
お腹が空いているときなどの要求があるときに出すゴロゴロ音は、機嫌がいいときよりも低めの音が特徴です。
- ごはんのお皿の前で、高い音で喉を鳴らしながら待っている
- 飼い主さんを見つめてくる
などの仕草が見られたら、飼い主さんに対して何かを催促しているサインかもしれません。
③具合が悪いとき
怪我をしていたり、具合が悪いときなどに出すゴロゴロ音は低めの音。
寝ながら苦しそうにしている場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
飼い主
動物病院の診察台の上で喉を鳴らしていることもあるよ。
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– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
猫と飼い主さんにとって快適な暮らし、愛猫といつまでも楽しく暮らすための知識を得るサポートをします。