真っ黒な毛並みが神秘的で美しい「黒猫」。
スタイリッシュで野生的な印象がありますが、性格は意外にも甘えん坊で人懐っこいと言われています。
そこで今回は、性別で異なる黒猫の性格や特徴についてご紹介!
黒猫にまつわる迷信についても解説するので、ぜひご覧くださいね。
黒猫の特徴
黒猫は、その名の通り黒一色の綺麗な毛並みが特徴です。
しかし実際には、黒以外の遺伝子も持っており、ほかの色が現れにくいと言われています。
また、周りの毛が黒いので白い毛が目立ちやすく、白髪のように目立ちやすいのも特徴のひとつ。
さらに、黒猫のひげは黒が一般的ですが、なかには白い髭が生えている子もいるようです。
ほかの毛色の猫に比べてメラニン色素が多い傾向にあり、目の色は黄色や黄緑など濃い色が多いと言われています。
飼い主
みんなの愛猫のひげや目の色を観察してみよう!
黒猫の性格は?
黒一色に統一された被毛から、スタイリッシュでクールなイメージのある黒猫。
実際には、そのイメージに反した性格の子が多いようです。
黒猫の飼い主さんによると「甘えん坊」「人懐っこい」「好奇心旺盛」などの共通点が見られました。
猫の毛色と性格の関連はまだまだ研究段階にありますが、メラニンは運動ややる気、幸福感などに関係するドーパミン原料で作られているので、メラニン量が性格と関連している可能性は大いにあると言われています。
しかし猫の性格は、毛色などの先天的な要因よりも
- 兄弟との関係性
- 育った環境
- 人間と触れ合った期間
- 避妊・去勢の有無
- 社会経験
- 品種 など
などの後天的な要因の方が影響しやすいようです。
性別によって性格が違う?
猫の性格はオスとメスで異なりますが、これは黒猫の場合も同様です。
オスの黒猫
黒猫のオスは、比較的フレンドリーで社交的な子が多いと言われています。
飼い主だけでなく、ほかの人とも仲良くできる傾向にあるので来客が来たときでもフレンドリーに接してくれます。
また、多頭飼いでもほかの猫と仲良くできる子が多いのも特徴です。
メスの黒猫
黒猫のメスはオスの黒猫に比べて警戒心が強いようです。
飼い主さんのことは信頼していても、ほかの人には興味がなかったり距離を置いたりする性格の子が多いと言われています。
飼い主さん以外には懐かない傾向にあるので「飼い主さんにしかわからない甘えん坊な一面が可愛い!」といった声もありました。
黒猫はメスが多いって本当?
黒猫は、三毛猫や茶トラのようにオスとメスで発現率が異なるということはありません。
ちなみに三毛猫はメス猫が多く、茶トラはオス猫が多いといった発現率の違いがあります。
黒猫を飼う前に押さえておきたいポイント
黒猫には、真っ黒な毛並みだからこそ気をつけたいポイントが2つあります。
黒猫の飼い主さんやこれから黒猫を迎える予定の方は、以下の注意点をチェックしてみてくださいね!
脱走に注意する
黒猫に関わらず、猫は動きが素早いため脱走には十分な注意が必要です。
とくに、黒猫は毛並みが黒いため夜間など、周囲が暗い場所での捜索が難しくなります。
外の環境に慣れていない猫の場合、車の下や建物の隙間など薄暗い場所にじっと身を隠す傾向にあるのでなかなか手掛かりが見つからないことも。
玄関や窓などの出入りが激しい場所には、柵や窓ロックなどのアイテムを活用して脱走対策を徹底しましょう。
首輪などで居場所を把握できるようにする
黒猫は家の中でも居場所が分かりにくくなることがあります。
たとえば、黒猫が業者や何かしらの音に驚いてクローゼットや押し入れなどに身を隠してしまった場合、暗い場所での黒猫は光が反射しにくいため白や茶色の猫に比べて目立ちにくくなります。
こちらの写真は、暗闇で撮った猫の写真。
飼い主
三毛猫は、暗い場所でも白い部分や茶色い部分が浮き出て見えるね!
ひげちゃん
黒が多い猫は周りと同化して見えづらいにゃ!
家の中であっても居場所が分かりづらいと、万が一倒れていたり脱走してしまったときに発見が遅くなってしまいます。
黒猫を飼う場合は、鈴付きの首輪や蛍光カラーの首輪を身につけてあげるとよいでしょう。
黒猫を飼っている人の割合は?
今回、Instagramで「黒猫を飼っている人の割合」を調べてみました。
フォロワーさん100人に調査したところ、黒猫を飼っている人は約10%!
1番多いのはキジ、その次は茶白・茶トラが多い印象でした(^-^)
ちなみに・・・
生活定点の「飼っているペットの種類はなんですか?」というアンケートによると、2022年時点で猫を飼っている人の割合は11.4%で、犬やうさぎ、小鳥などのペット全体の2位という結果に。
犬の15.3%に次ぐ高い水準であることがわかっています。
参考:生活定点『飼っているペットの種類はなんですか?」
癒される!黒猫との実際の生活
次に、実際に黒猫を飼っている方の暮らしをいくつかご紹介します。
こちらの黒猫は、飼い主さんの足にすりすり…
噂通り、黒猫は甘えん坊な猫ちゃんが多いのかもしれませんね!
黒猫マニアにはたまらないこちらのお写真。
まっくろくろすけみたいなまん丸おめめがたまりません(^^)
こんな顔で見つめられたら、可愛くてその場から離れられなくなりそうです…笑
黒猫と出会える場所は?
飼い主さんは、どのような経緯で黒猫を迎え入れたのでしょうか。
ふとしたときに現れて保護した人もいれば、黒猫を飼いたくて探している人もいるようです。
そんな運命の出会いにより黒猫を飼っている100人の方に、アンケートを実施してみました。
黒猫との出会い方で最も多かったのが「近所や庭などで拾った」という回答で、全体の約57%を占めています。
黒猫の飼い主さんの体験談
Aさん
自宅のリビングの窓の外にいて「中に入れて」というような顔をしていました。
窓を開けると室内に入ってくるというのが最初の出会い。
どこなの飼い猫だと思って外に戻しましたが、どこにも行かずにずっと庭にいる状況が続いたため、猫を飼うことになりました。
Bさん
元々母猫(赤ちゃんのころ庭にいたのを保護して飼うことに)を飼っていて、4匹産まれたうち1匹が黒猫ちゃんでした。
Cさん
知り合いから空地で箱に入って捨てられていた子猫の黒猫を飼わないかと言われ、譲りうけました。
我が家で昔飼っていた黒猫との出会いも、知り合いから譲り受けたのがきっかけでした。
黒猫との出会いは、何の前触れもなくある日突然やってくるものかもしれませんね(^^)
黒猫に多い名前ランキング!
皆さんは、黒猫を迎えたらどんな名前をつけてあげたいですか?
黒猫を実際に飼っている飼い主さんを対象に、人気の名前をアンケート調査しました!
これから黒猫を迎える方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1位はやっぱり定番の「クロ(くろ)」がランクイン!
黒猫の飼い主さん100人のうち、23名の方が「クロ」という名前をつけているようです。
シンプルな名前ですが、発音しやすく呼びやす名前ですよね(^_^)
そして、次に多かったのが魔女の宅急便に出てくる黒猫に由来する「ジジ」。
「魔女の宅急便に憧れてつけた」「赤い首輪をつけたときにジジそっくりだった!」といった理由が複数寄せられていました。
黒猫の可愛い名前はほかにも!
【洋風な名前】
- ぺぺ
- ネロ
- リリ
- ムーン
- シンバ
- マイケル
- マーチ
【和風な名前】
- くろ吉
- だんご
- くろみ
- 小次郎
- くろまる
- くろすけ
黒猫がいる品種
黒猫がいる代表的な品種は以下の通りです。
- ボンベイ
- アメリカンショートヘア
- スコティッシュフォールド
- アメリカンカール
- ペルシャ
- ノルウェージャンフォレストキャット
- マンチカン
- 混血種 など
ここでは、品種別にみた黒猫の特徴について解説します。
ボンベイ
ボンベイは、バーミーズのオスとアメリカンショートヘアのメスを組み合わせた品種で、黒猫しかいない純血種として知られています。
真っ黒な毛並みとゴールドの瞳が美しく、黒猫を代表する品種と言えるでしょう。
毛並みには光沢があり、クロヒョウのような野生的な印象が特徴的です。
アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアにも黒猫が存在します。
シルバーを基調としたカラーが多いイメージがありますが、白や三毛なども存在し毛色の種類が豊富なのが特徴です。
フレンドリーで穏やかな性格の子が多いので、子供がいるご家庭や先住猫がいるご家庭でも飼いやすいと言われています。
スコティッシュフォールド
可愛らしい垂れ耳が特徴的なスコティッシュフォールドにも、黒猫が存在します。
温厚でマイペースな子が多く、運動量が少ないのでアパートやマンションでも飼いやすいのが特徴です。
ただし、耳の病気や遺伝的な病気が多い傾向にあるので、こまめな健康チェックや定期的な健康診断を行なってあげましょう。
アメリカンカール
外側にくるんとカールした耳が可愛らしいアメリカンカール。
ブラウンやブラック、シルバー、レッドなど種類が豊富な品種で、パターンとしては単色のほかにもブラックとホワイトの2色カラーが存在します。
成猫になっても活発でおちゃめな性格な子が多いことから「猫のピーターパン」と呼ばれることもあるようです。
ペルシャ
ペルシャは、猫の中でも古い歴史を持つ品種で「猫の王様」と呼ばれることも。
ボリュームのある華やかな毛並みが特徴的で、黒や白などの単色のほかにもタービー、パーティーカラーといった様々な種類が存在します。
ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットは、大きな身体と寒さに強い長い毛並みが特徴的です。
黒猫の場合は、黒の単色や白と黒の2色カラーなどが存在し、長い毛並みと黒い被毛が美しく人気があります。
マンチカン
マンチカンは、様々な猫種との交配が行われたことから毛色の種類が豊富です。
短い足が特徴ですが、走るスピードは意外にも早く活発に動きます。
ただし、短い足が原因でほかの品種に比べて足腰が弱いため、高いところへの登り降りには配慮が必要です。
混血種(雑種)
混血種の黒猫は、様々な遺伝子が掛け合わされるため体格や毛色がさまざまです。
パッと見では真っ黒に見えても、よく見ると縞模様が混ざっていたり、お腹の部分が白くなっていたりするなど特徴も。
色々な品種の遺伝子を受け継いでいることから、純血種に比べて遺伝的疾患が出にくく病気にかかりにくい子が多いと言われています。
黒猫にまつわる噂と歴史
「黒猫は不吉」「黒猫は魔女の使い」など…。
黒猫にまつわる迷信や噂を聞いたことありませんか?
しかし、これらの迷信は日本で誕生したものではなく、欧州から伝わってきたもの。
日本では黒猫は縁起がいいと言われており、黒い招き猫を魔除けや厄除けに使い、商売繁盛の象徴として古くから愛され続けています。
飼い主
魔女の存在が信じられていた時代の欧州では、黒猫は魔女の使い魔、魔女が変身した姿だと信じられ、魔女狩りでは多くの黒猫が犠牲になった歴史があるみたい。
みけぽん
日本では「魔女の宅急便」や宅配便のキャラクターのモデルになるくらい人気なのに…。
近年では、SNSの普及により「写真映えしないから」という身勝手な理由で捨てられる黒猫も多いようです。
毛色や品種に関わらず、猫も差別を受けない世界になってほしいですね。
まとめ
今回は、黒猫の性格や特徴についてご紹介しました!
私も昔、黒猫を飼っていましたが「甘えん坊」で「好奇心旺盛」「社交的」な性格でした(^^)
猫の毛色と性格の関係性はまだまだ研究段階にあるようですが、多少は結びつきがありそうですね!
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– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
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