近年、分譲だけでなく賃貸でもペットと暮らせるお家が増えてきました。

福岡県内でもペットと暮らせる賃貸は増加傾向にあります。

しかし、いざ探してみると「ペット可・相談可」を掲げる物件でも「猫はNG!」「2匹以上はNG!」など、厳しい条件が定められていることが多いのも事実です。

そこで今回は、福岡県内のペット可・相談可物件の家賃相場や、数少ない猫可物件から条件にあったお家を探すコツについて解説します。

ペット可物件のよくある「落とし穴」についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

【福岡県】猫可物件の家賃相場は?

  【福岡県】猫可物件の家賃相場は?

一般的にペット可物件の家賃相場は、通常の賃貸よりも1〜2割ほど高く設定されています。

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国的にみた1カ月の家賃相場は5万5,695円と言われているため、ペット可物件の場合は6万1,264.5円〜6万6,834円が相場と言えるでしょう。

みけぽん

どうしてペット可物件は高く設定されているの?

飼い主

猫の場合だと、爪研ぎで壁が傷ついたり、部屋にニオイがついたりして原状回復にかかる費用が割高になるからだよ!

ただし、地域や部屋の広さ、「アパート・マンションか」「一戸建てか」などによって家賃相場は大きく異なります。

まずは、福岡県の猫可物件の家賃相場を「アパート」「マンション」「一戸建て」の3つに分けて比較してみましょう!

アパートの場合

地域1K1DK1LDK2LDK
福岡市3〜8万円4〜10万円6〜15万円8〜20万円
福岡郊外2〜6万円3〜8万円4〜10万円6〜15万円
※立地条件や部屋の広さなどによって異なる。

マンションの場合

地域1K1DK1LDK2LDK
福岡市5〜12万円7〜15万円10〜20万円15〜30万円
福岡郊外2〜7万円3〜9万円4〜12万円6〜15万円
※立地条件や部屋の広さなどによって異なる。

一戸建ての場合

地域2LDK3LDK4LDK
福岡市10〜15万円10〜20万円15〜25万円
福岡郊外5〜8万円5〜10万円6〜12万円
※立地条件や部屋の広さなどによって異なる。

猫と暮らせる物件探しのコツ

  猫と暮らせる物件探しのコツ

ペット可物件の中でもとくに少ない「猫可物件」。

それもそのはず!賃貸物件の中でも、ペット可物件は全体の約12%程度と非常に少ないのです。

ペットを飼っている人のが増えているのにも関わらず、ペット可物件が少なく、入居の競争率も非常に高いです。

多頭飼いの場合は、その中からさらに絞り込んで選ばなくてはいけないので、飼い主さんが希望する地域やお家はなかなか選べないのが現状。

ここでは、そんな数少ないペット可物件から上手に物件を見つけるコツをご紹介します!

「ペット可・相談可」物件から探す

猫と一緒に暮らす場合前提として、まずは「ペット可物件・相談可物件」から探す必要があります。

不動産サイトでペット可物件を探す際は、細かく条件を指定できるサイトを活用しましょう。

スモッカでは「ペット可物件・相談可物件」だけを集めたページがあり、住みたいエリアや家の条件などを細かく指定して希望のお家を絞り込むことができます。

ひげちゃん

2024年4月時点での福岡県内のペット可・相談可物件は15,090件もあったよ!

どのくらいの家賃相場でどのような物件があるのか、まずは不動産サイトからリサーチしてみましょう!

一戸建てがおすすめ

猫に限らず、ペットと一緒に暮らすなら圧倒的に「一戸建て」がおすすめです。

一戸建ての魅力

  • アパーよりも広いお家が多く、のびのびと暮らせる。
  • 周囲の住居への騒音・ニオイの心配がない。
  • 日当たりがよく猫が外の景色を楽しめる。

室内で過ごすことが多い猫にとって、周囲の環境を気にせずのびのびと過ごせるのは、運動不足解消やストレス解消にも効果的です。

また、共同住宅の場合ペット可の物件であっても「小型犬のみ」「猫の飼育は不可」など条件がある物件が多い傾向にあります。

その点、一戸建ての場合は大型犬や猫の多頭飼いもOKとしているケースが多いのも魅力です。

飼い主

私は猫を飼うことを決めていたから、一人暮らしの頃から一戸建てを選んでいたよ!

みけぽん

場所によってはアパートよりも家賃が安いしね!

家賃の条件を広げる

先述の通り、ペット可・相談可物件の場合、通常の物件よりも1〜2割ほど家賃が高く設定されます。

さらに、爪研ぎしても傷がつきにくい壁や柱を採用していたり、キズ・ニオイの対策を行っていたりする物件も多く、その分家賃も高くなります。

ペット可物件を選ぶときは、できるだけ家賃の上限にゆとりを持たせた方が探しやすくなるでしょう。

飼い主

我が家の場合は引き上げた家賃分を、飼い主の食費や旅費を節約してやりくりしているよ!😂

駅から離れた物件も視野に入れる

ペット可物件の中には「駅から離れている」といった理由から借り手がなかなか見つからず、入居者を見つけやすくするためにペットの飼育を許可している物件もあります。

駅が近いことに越したことはありませんが、車を所有している場合や近所にお店や動物病院がある程度揃っている場合は、駅から離れた物件を探してみるのもひとつの方法です。

不動産に直接相談してみる

ホームページ上では「猫の飼育不可」と書いてある場合でも「不動産に直接問い合わせて、大家さんに確認してもらったら猫の飼育許可が降りた!」というケースもあります。

空き家が増える昨今「ホームページ上では猫の飼育はNGだけど、なかなか借り手が見つからないから妥協案として猫の飼育を許可する物件」が意外と多いのです。

このような物件は、とくに戸建て住宅に多く大家さん次第では、寛容に交渉に応じてくれます。

最近ではペット可物件を探している人が多いことから、不動産会社の方からほかにも猫の飼育を許可してくれそうな物件を探してくれることも。

早い段階で不動産に直接問い合わせて相談してみましょう!

「ペット可物件」のよくある落とし穴

  「ペット可物件」のよくある落とし穴

「ペット可・相談可」と謳っている物件でも、一定の条件を設けている場合が多いです。

たとえば「犬はいいけど猫はダメ」「猫は飼ってもいいけど多頭飼いはダメ」など…。

猫は壁や柱で爪研ぎをする可能性があり、その結果退去費用で修繕費などを巡ってトラブルになるケースが多いのです。

以下で、ペット可物件のよくある落とし穴を4つご紹介します。

犬はOKだけど猫はNG

先述の通り、ペット可・相談可物件でも猫はNGな場所が多いです。

その理由としては「爪研ぎ」「おしっこのニオイ」などが挙げられ、オーナーさんとしては退去時のリフォームが大変なのだそう。

ほとんどの猫ちゃんは飼い主さんのしつけや工夫によって、決められた場所でトイレや爪研ぎをすることができます。

しかし、実際には壁や柱をバリバリ傷つけ、退去時に修繕費を巡ってトラブルになってしまう…といったこと入居者も少なくないためオーナーさんの立場としては困ってしまうのです。

猫可物件でも2匹まで

猫の飼育が可能なであっても「多頭飼いはNG」というケースも少なくありません。

多頭飼いとは、種類が同じ動物、または違う種類の動物を2匹以上飼育する場合を想定しています。

私が物件を探していたときも「猫2匹まではいいけど、3匹以上はダメ」な物件が圧倒的に多かったです。

理由としては

  • 猫のフンやオシッコのニオイ
  • 爪研ぎなどによる部屋へのダメージが大きい
  • 鳴き声や数が増えてしまったときの住民とのトラブル

などが懸念されるためです。

ひげちゃん

「多頭飼育崩壊」「飼育放棄」などの懸念もあるよ!

初期費用・退去費用が高くなる可能性

ペット可物件の物件は、通常の物件の初期費用よりも高くなる傾向にあります。

●敷金

ペット可物件の場合「敷金+1ヶ月」といったケースが多いです。

猫を飼育する場合、退去時にニオイや部屋の破損などが残り、通常の物件よりも原状回復費が高くなることが予想されるため、敷金を多く預けることになります。

原状回復費とは?

退去する際に入居前の状態に戻す作業にかかる費用のこと。敷金から差し引かれることが一般的です。

猫と暮らすと、壁や柱に爪研ぎ跡が残ってしまったり、部屋にオシッコのニオイが染み込んでしまったりするリスクがあります。

原状回復にかかる費用を敷金から差し引いても、金額が足りなくなるくらい退去費用が高額になることも…。

以下の記事では、猫と賃貸で暮らす際に必要な対策について解説していますので、こちらも併せてご覧ください。

●礼金

礼金は、大家さんにお礼として支払うお金です。

福岡や京都などの西日本では、関東に比べて礼金が高めに設定されることも。

地域礼金の相場
福岡家賃2ヶ月分(または指定の金額)
大阪家賃2〜3ヶ月分
京都家賃2.5ヶ月分(または指定の金額)
※イエプラコラム調べ

「ペット飼育可物件」や「室内設備が充実している物件」など好条件な物件は礼金が高く設定されることがあります。

飼い主

我が家は「ペット可物件(猫複数・大型犬可)の好条件だったため、礼金含めた初期費用は約40万円でした😂(福岡県在住)

猫との引越しの様子は以下で詳しくまとめています!ぜひこちらもあわせてご覧ください。

【体験談】猫可物件に住むときに気をつけたこと

  【体験談】猫可物件に住むときに気をつけたこと

次に、我が家が実際に引越しを経験した上で、気をつけたことをご紹介します。

これから猫ちゃんとの引越しを控えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

入居前に爪研ぎ対策

猫と賃貸住宅に住む場合、何よりも気をつけなければならないのが壁や柱への爪研ぎです。

自分で購入した家具や雑貨に傷がつく分には問題ありませんが、契約している室内の壁や柱に爪研ぎ跡が付くと退去時の修繕費が発生します。

我が家が前に契約していた賃貸物件では、壁の爪研ぎ跡やドアフィルムの修繕など諸々で退去費用が約25万円かかってしまいました…。

飼い主

次のお家の初期費用でも40万円以上かかるのにこれは痛い…。

退去費用をなるべく抑えるためにも、家具の搬入前に「壁保護シート」を貼って対策することをおすすめします。

壁保護シートは、剥がしてもこびりついたり、後が残ったりしないものを選んでくださいね!

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壁で爪研ぎするのが大好きな猫ちゃんは、以下の記事を参考にしてみてください(^-^)

近所に2軒以上動物病院がある

自宅周辺に動物病院が2軒以上あると安心です。

動物病院を選ぶ基準は人によって異なるため、口コミなどでは評価よくても「自分には合わなかった」ということもあります。

診察時間や休診日などの都合もあるため、少なくても2軒以上は候補となる動物病院があるのが理想です。

「夜間緊急動物病院」があるとさらに安心!

猫の怪我や病気はいつ起こるかわかりません。

深夜でも対応してくれる動物病院が近くにあると、いざというときでも安心です。

飼い主

先住猫が夜中に体調を崩したときに、車で10分の距離に夜間緊急動物病院があったときは本当に助かった!

福岡の場合は、博多区に「福岡夜間緊急動物病院」があります。

家具・家具の配置を極端に変えない

猫は家具の配置や種類を細かく把握しています。

そのため、新居での家具の配置や種類が極端に変わってしまうと、大きなストレスになってしまうことも。

家具はなるべく前のお家で使っていたものをそのまま活用し、配置の変化もあまりないようにしましょう

猫は環境の変化に弱い動物。

前のお家にあった家具のニオイや雰囲気が残っていると、新しいお家へのストレスが軽減されます。

みけぽん

家具の買い替えは猫が新しい環境に慣れてからがおすすめ!

猫可物件を探すなら「スモッカ」がおすすめ!

  猫可物件を探すなら「スモッカ」がおすすめ!

理想の賃貸探しに特化した「スモッカ」。

福岡県内での、ペット可・相談可物件の取り扱い件数は1万5090件(2024年4月時点)と物件数も豊富です。

スモッカの魅力

  • 「全64項目」のこだわり条件から物件を選べる。
  • シンプルで物件を探しやすい。
  • 対象者全員に最大「50,000円」の現金キャッシュバックがある。

細かく条件を絞って探せるので、ペットと一緒に暮らせる家を探している人や「これだけは絶対に譲れない!」といった条件がある人におすすめです。

私も実際にアプリで物件を探してみましたが、とにかくシンプルで使いやすい!

人気の市町村や駅ランキングから物件を探すこともできますよ。

新着物件の情報も定期的にお知らせしてくれるので、優良物件を見落とす心配もなさそうです。