お腹を見せてゴロンとしたり、上目遣いでごはんをおねだりしたり…。
「これって自分が可愛いことを自覚してやってるよね!?」
と、思う瞬間ありませんか?
真相は猫にしかわかりませんが、最近の研究によると猫の可愛さが科学的に解明されたようです。
猫は自分が可愛いことを自覚している!
猫は過去の行動から学習する動物。
どうでもいいことはすぐに忘れてしまいますが、「いいこと」「悪いこと」はしっかりと記憶しています。
ひげちゃん
過去に嫌な思いをされた人間には決して近づかない!
みけぽん
ごはんやおやつをくれる人のことは大好きだよ!
自分が可愛い仕草をしたことで、飼い主さんに撫でてもらえたり、おやつをもらえたりすることもちゃんと学習しています。
猫がおねだりするときに見せる行動は、
- 飼い主さんにすり寄る
- 背伸びして上目遣いをする
- 飼い主の顔に軽く猫おパンチをする
などがありますが、こうした仕草は飼い主さんにとっては可愛くてたまりませんよね。
朝、猫が飼い主さんの耳元で鳴いて起こしにきたり、お腹が空くと飼い主の足元に擦り寄ってきたりするのは、「こうすることで飼い主さんからごはんをもらえる!」と過去の記憶から行動を学習しているから。
猫が自分の仕草を可愛いと自覚してやっているかはわかりませんが、飼い主も猫の可愛さに癒されますし、結果的に猫と飼い主の双方にとってプラスになるのは間違いありませんね。
人が猫を可愛いと思うのは「永遠の赤ちゃん」だから
そもそも、人間が感じる「可愛い」という気持ちは、「赤ちゃんが持つ特徴」によって発動すると言われています。
- 丸くて大きな頭
- ぽっちゃりとしたほっぺ
- 丸くて大きな瞳
- 小さな鼻と口
- 太く短い足
- 丸みのある体型
など、これらの特徴を「ベビーシェマ(Baby Shema)」と言い、人間はこれらの特徴を持つものを遺伝子レベルで「可愛い!」と思ってしまいます。
マスコットキャラクターやぬいぐるみを可愛いと思うのも同じです。
猫の場合ベビーシェマは、子猫の頃だけではありません。
多くの猫が、成猫になっても大きな瞳や顔などの特徴を持ち続けます。
ベビーシェマは、「この可愛い存在を守ってあげなきゃ!」という感情を引き出し、自分では何もできない人の赤ちゃんは、大人に自分の面倒を見てもらうためにベビーシェマという武器を持つと言われています。
人間の赤ちゃんは、成長とともに自立していきますが、猫は成猫になっても飼い主に頼りっぱなしです。(笑)
こうした特徴から、猫は飼い主にとって「永遠の赤ちゃん」であり、愛され続ける理由と言えるのです。
飼い主
ベビーシェマは、犬やライオン、熊などの赤ちゃんにもあるよ!
猫の鳴き声は人間の赤ちゃんの泣き声に似ている
ベビーシェマは、猫や人間以外の赤ちゃんにもありますが、人間が猫を可愛いと思う理由はそれだけではないようです。
猫には、ほかの動物にはなくて猫にだけある「鳴き声」という武器があります。
街中を歩いているとき「赤ちゃんの声だと思っていたら、猫の鳴き声だった!」という経験はありませんか?
1歳程度までの人間の赤ちゃんはまだ言葉を発することができず、原始的な喉の作りになっているのですが、その作りが猫の声に似ているようです。
また、体の大きさの割に声が大きいのも、人間の赤ちゃんとの共通点。
赤ちゃんの鳴き声は、大人へのSOSや何かを要求しているサインで、その声を聞くと人間は一刻も早くその状況を改善しようとします。
人間の赤ちゃんの泣き声と猫の鳴き声が似ているということは、「猫が鳴くと人は世話をしなくていけない!」と本能的に思ってしまうのです。
とくに、大きな声でひっきりなしに鳴き続けるようなことがあれば、飼い主さんはじっとはしていられませんよね。
これは、野良猫が外で誰かに助けを求めるように鳴いている場合でも同じです。
一般的に、野生の猫は飼い猫と違ってほとんど鳴くことがありません。
しかし、大昔猫と人間が共存し始めた頃、鳴かない猫よりも、愛想がありよくなく猫の方が多くのごはんをもらうことができ、長く生き残ることができました。
こうした長い歴史の背景から、猫は人間のそばで暮らすうちに、リビアヤマネコからイエネコへと形質を変えていき、可愛らしい見た目と声で人間を魅了してきたのです。
猫、恐るべし…。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
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