「散歩をしていたら捨て猫に遭遇した」
「駐車場で子猫がついてきてしまった」
など、子猫と出会うきっかけは意外と多いものです。
しかし、実際に猫を拾うと何をしたらいいのか、何が必要なのか分からないことも多いでしょう。
そこで今回は子猫を保護したときにやるべきことやごはんの与え方、必要なアイテムなどについて解説します。
里親の探し方についてもご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね!
子猫を拾う前に確認すること

一般的に猫の繁殖期は1月〜9月頃の日照時間が長い時期と言われています。
出産のピークは2月〜4月、6月〜8月に迎え、これからの時期はとくに新しい命が多く誕生する季節です。
まずは子猫を拾う前に確認することについて詳しくみていきましょう。
周囲に親猫がいないか確認する

子猫を見かけたらまず、周囲に母猫や兄弟がいないか確認しましょう。
近くに母猫がいる場合はその子猫には母猫の母乳やお世話が必要な時期です。
また近くに母猫がいる場合、子猫に安易に触ってしまうと母猫が警戒して育児放棄してしまうこともあります。
保護したり、里親を探したりする目的以外で触るのはやめましょう。
野良猫かどうか確認する

近くに母猫がいない場合は、次に野良猫かどうかを確認します。
首輪が付いている場合は飼い猫の可能性が高いので、保護団体や保健所などに連絡するのが最善です。
同時に警察に相談しておくと飼い主が見つかる可能性が高まります。
子猫を保護したらやるべきこと

子猫を拾ったらまず「保温」と「動物病院に連れて行く」ことが大切です。
保温する

子猫は生後1ヶ月頃まで自分で体温調節をすることができません。
生後間もない子猫を保護した場合、食事よりもまず身体を温めることを優先しましょう。
子猫を保温する方法は以下の通りです。
①ダンボールにタオルを敷く
②湯たんぽやお湯を入れたペットボトルをタオルで包んだものを入れる
③熱くなりすぎないよう、寝床に手を入れて温かみを感じられる程度に調節する
具体的な温度は、生後1週間までは約30度、1〜3週間目までは約27度、3〜5週間目までは約24度の保温が理想的です。
段ボールは子猫が逃げられない高さのものを選び、ストレスにならないよう上に毛布をかけてあげるなどの工夫もしましょう。
動物病院へ連れて行く

外で保護した子猫は猫風邪などの病気にかかっていたり、寄生虫が付いていたりする可能性が高く、すぐに獣医師による処置が必要です。
保護した猫の体調や成長度合いによっても自宅でやるべきことは異なるので、適切な対応を知るためにも動物病院へ連れて行きましょう。
病院でやってくれること
動物病院で診察してくれる内容は下記の通りです。
- 体重
- 週齢(月齢)
- 性別
- 血液
- ノミや回虫などの寄生虫の検査
- 猫風邪や猫エイズ、猫白血病の検査 など
月齢によってはワクチンの接種を行う可能性もあります。
動物病院でかかる費用は?
子猫を拾ったときに動物病院でかかる費用相場は、「1万円〜3万円程度」が一般的です。
初診料 | 3,000円前後 |
猫エイズ・猫白血病の検査 | 5,000円前後 |
ワクチン接種 | 5,000円前後 |
ノミ・ダニの駆除や予防 | 3,000円前後 |
子猫の健康状態によって、入院が必要な場合や生後6ヶ月以上の子猫なら避妊・去勢手術を勧められることもあるでしょう。
具体的な処置の内容や費用は病院によって異なるので、動物病院に行く前に1度連絡しておくと安心です。
生後日数に合った食事を用意する

動物病院で保護した子猫のおおよその週齢(月齢)が確認できたら、次にその子に合わせたごはんを与えましょう。
子猫は週齢(月齢)によって食事の量や必要な栄養素が異なります。
とくに、ミルクから固形のごはんに変わる生後2ヶ月までの時期とごはんの種類や回数が定まる生後6ヶ月頃までの間はその子に合わせたごはんの種類や量に気をつけましょう。
ここでは週齢(月齢)別の子猫のごはんの量や回数などについて解説します。
生後3週間まで

ごはんの種類 | 子猫専用のミルク |
与え方 | ・哺乳瓶 ・シリンジ |
1度に与えるごはんの量 | 生後1週間 ・・・約2〜4ml 生後2週間 ・・・約5〜10ml 生後3週間 ・・・約10〜15ml |
1日のごはんの回数 | 生後1週間 ・・・3時間に1回程度 生後2週間 ・・・4時間に1回程度 生後3週間 ・・・5時間に1回程度 |
時間帯 | 朝・昼・夜・深夜・早朝 |
生後3週間までの子猫は胃が小さく、1度に摂取できるごはんの量が少ないため3〜4時間おきを目安に数回に分けてミルクを与えます。
免疫力が弱いので哺乳瓶の場合は湯煎消毒、シリンジの場合は使用ごとに使い捨てできるものがおすすめです。
生後4〜12週間

ごはんの種類 | ・子猫専用の離乳食 ・子猫専用のドライフード |
与え方 | ・ドライフードはミルクやお湯でふやかして与える ・指やスプーンで少しずつ与える |
1度に与えるごはんの量 | 約50g |
1日のごはんの回数 | 4〜5回程度 |
時間帯 | 朝・昼・夜・深夜・早朝 |
生後4週間を過ぎると授乳期から離乳期に入りまます。
栄養価の高いドライフードに切り替え、「総合栄養食」と記載されているものを選びましょう。
この時期はまだ、ドライフードを自力で十分に噛むことができません。
ドライフードを与える場合は子猫専用のミルクやお湯でふやかしてから与えることで、食べやすくなるだけでなく不足しがちな水分もしっかり補うことができます。
生後3〜6ヶ月

ごはんの種類 | ・子猫専用の離乳食 ・子猫専用のドライフード |
与え方 | お皿に移して与える (食べにくそうな場合はミルクやお湯でふやかす) |
1度に与えるごはんの量 | 生後3ヶ月 ・・・約60g 生後4ヶ月 ・・・約70g 生後5〜6ヶ月 ・・・約75g |
1日のごはんの回数 | 4〜5回程度 |
時間帯 | 朝・昼・夜・深夜・早朝 |
生後3〜6ヶ月を過ぎると、乳歯が生えそろい身体もだいぶ成長してきます。
ドライフードはそのまま与えても大丈夫ですが、食べにくそうにしている場合はふやかしてから与えましょう。
ふやかす水分の量は少しずつ減らしていき、固形物に少しずつ慣れさせることも大切です。
生後7〜12ヶ月

ごはんの種類 | 子猫用のドライフード |
与え方 | そのまま与える |
1度に与えるごはんの量 | 生後7〜10ヶ月 ・・・80g 生後11〜12ヶ月 ・・・60g |
1日のごはんの回数 | 2〜3回 |
時間帯 | 朝・昼・夜 |
生後7〜12ヶ月を過ぎると徐々に成猫への最後の成長を遂げる時期に入ります。
乳歯が生えそろい、ドライフードも問題なく食べられるようになるでしょう。
また、発情期に入る猫も多く、避妊や去勢手術などで肥満傾向が出始める時期です。
食事は1日2〜3回程度に分けて与え、量もしっかりコントロールしてくださいね!
1匹で飼育する場合は自動給餌器がおすすめ!
ご自身で設定したごはんの量を決まった時間に出してくれるので、飼い主さんがいない時間帯でも食事をしっかりコントロールできます。
子猫を飼うときに必要なアイテム

子猫を迎えることが決まったら、次に必要なアイテムを揃え環境を整えましょう。
ケージ

家の中は電源コードや浴槽など、子猫にとって危険なものがたくさんあります。
生後4ヶ月頃まではケージを活用して子猫の行動範囲を制限しましょう。
食器

食器は「飲水用」と「フード用」の2つを用意しましょう。
軽いものだとひっくり返してしまったりこぼしてしまったりするので、陶器製の安定感があるものがおすすめです。
フード・ミルク
食事を選ぶときは子猫の月齢に合わせて適切なものを選びましょう。
生後3〜4週間頃まではミルクを与え、4週間後以降は離乳食をスタートさせて徐々にミルクの量を減らします。
離乳食を与えてから卒乳までの目安は7〜10日ほどなので、遅くても生後2ヶ月頃には卒乳します。
生後2ヶ月頃まではミルクと離乳食どちらもあると安心ですね!
ベッド

ベッドは体温調節が苦手な子猫が快適に眠むるために必要です。
とくに冬場は体温が低下しやすいので、モコモコした素材のベッドやほこら状になっているものがおすすめ。
猫をケージに入れている場合はケージの中にもベッドを設置してあげましょう。
トイレ・猫砂

猫は本能的に砂=トイレと認識しています。
トイレは猫の1.5倍程度の大きさのものを選び、子猫の頃からトイレの習慣を覚えさせましょう。
猫によっては砂の好みがあるので、トイレで排泄しない場合は違う砂を試してみてくださいね!
爪とぎ

爪をとぐ習慣がある猫にとって爪とぎは必須アイテムです。
子猫の頃から爪とぎの場所をしっかりと教えておくことで、家具や壁を傷つけてしまうのを防ぐことができます。
おもちゃ

運動不足にならないためにおもちゃも用意しましょう。
運動不足になると肥満の原因や病気のリスクも高まるため要注意。
1匹でも遊べるものと飼い主さんと遊べるおもちゃの両方用意しておくのがおすすめです。
保護した子猫を飼えない場合は?

子猫を保護した方の中には住宅の事情や猫アレルギー、先住猫との相性などで飼えない場合もあるでしょう。
ご自宅での保護が難しいときは、下記の方法で新しい飼い主(里親)を見つける必要があります。
知人や親戚などに相談する
まずは家族や親戚、友人、職場などで探してみましょう。
顔見知りの人ならその後の成長や様子を聞きやすいので安心ですよ。
すでに猫を飼っている人に相談してみるのも1つの方法です。
動物愛護団体に相談する
動物保護団体とは猫を生涯預かったり、代わりに里親を探してくれたりする施設です。
Googleなどで「地域名」+「動物愛護団体」と検索するとお住まいの地域の施設を見つけることができます。
ただし動物愛護団体に預ける場合は、1匹につき5万円〜15万円ほどお金がかかる場合がほとんどです。
「保護はしたけどお金は出したくない」「飼えないから引き取ってほしい」という理由で保護団体に連れて行くのはやめましょう。

ひげちゃん
猫を幸せにする自信がないなら安易に手を出さないことも大切にゃ!
SNSで拡散する
TwitterやInstagramなどのSNSを活用して里親を探す方法もあります。
それぞれのフォロワーさんの友人や知り合いなどにも情報が拡散するので、より広い範囲の人に見てもらうことができるでしょう。
ただし、SNSを利用して里親に立候補する人の中には虐待が目的の場合もあります。
里親希望の人がすぐに現れてもすぐに引き受けず、何度か会って話し合った上で決断することが大切です。
生後間もない子猫はお風呂に入れないで!

生後間もない子猫は自分で体温調節することができません。
汚れていたり虫がついているからといって安易に洗ってしまうと、体温が奪われてしまい最悪の場合命を落とす可能性もあります。
どうしても汚れが気になる場合は温かいタオルで軽く拭き取り、保温も忘れずに行ってください。
お風呂に入れるタイミング
子猫をお風呂に入れるタイミングは生後3ヶ月を過ぎ、ワクチン接種が完了して感染症への抵抗力をつけてからが理想です。
お風呂に入れる前は必ず子猫の健康をチェックしましょう。
行動や排泄物、食欲、皮膚の状態など少しでもいつもと違う様子が伺えたら延期してください。
様子が気になる場合は獣医師さんに相談することも大切です。
まとめ

今回は子猫を拾ったらやるべきことや注意点について解説しました。
猫を飼うきっかけは急に訪れることも多く、初めて迎える場合は何をしたらいいのか戸惑ってしまいますよね…。
子猫を保護したらまず保温をして動物病院で診察してもらい、慌てずに一つひとつ対処していきましょう。
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– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
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