愛猫のために用意した新鮮なお水。
飼い主
せっかく用意しても飲まないのに、水道から出る水やお風呂の水はゴクゴク飲むのはどうして?
飼い主さんが用意した水を猫が飲まないのには、ちゃんとした理由があるかも!
猫は水ソムリエ!?
こまめに新鮮な水に取り替えているのに、水道から出るお水やお風呂の残り水を好んで飲むという猫は多いもの。
猫は、「水ソムリエ」と呼ばれるほど、水の味に敏感な動物なのです。
飼い主
どうして水の味に敏感なの?
単独行動の猫は自分の身は自分で守らなきゃいけないから、本当に安全な水しか飲まないにゃ!
飼い主
猫が水の味に敏感なのは、野生時代の名残なんだね!
そんな猫の水に対するこだわりは、人間の価値観とは少し違うんだとか…。
容器・水温・カルキ臭…気に入らない理由がある!
人間は「新鮮な水の方がいいのでは?」と思いがちですが、猫が器に入れたばかりの水を飲まないのにはこんな理由があるようです。
- 容器が気に入らない
- 水が冷たすぎる
- カルキ臭がする
一方で、お風呂の残り水は、時間の経過とともにカルキ臭が抜けているので、猫にとって飲みやすい水になっているみたい!
「暑い日はキンキンに冷えた水がおいしい!」というのも人間だけ。
猫が好きな水は、自然界に近い生ぬるい水。
外気が熱いからといって、人間のように冷えた水を好むわけではないようです。
器の大きさや素材にもこだわりがあります。
- ヒゲが器にあたる
- ステンレスなど、素材のニオイが嫌
といった理由で水を飲まないことも。
水入れに使われる主な素材は、プラスチック・陶器製・ステンレス製・ガラス製などがありますが、猫の好みにあったものを選ぶことが大切!
猫が好みやすい器は、
- 倒れにくく重さがあるもの
- ヒゲがあたらない広めのタイプ
- 猫が飲みやすいようにかがむ必要がないもの
- 陶器製
などの特徴が挙げられます。
水が流れる「自動給水機」も好き!
猫がカルキが抜けた水が好きだからといって、何日も置きっぱなしの水を与えるのはNG!
猫の飲み水は、最低でも1日2回は取り替えるようにしましょう。
「飼い主が用意した水は飲まないのに、水道から出るお水は好き!」という猫ちゃんの場合は、水が自動的に流れる「自動給水機」もおすすめ。
猫が流れる水を好む理由は「野生時代、山に流れる水に興味を持って、飲んでみたら安全だった!」と、わかって飲むようになったのではないかと考えられているようです。
飼い主
「動く水は腐っていない!」とわかっているのでは?という説も!
水入れを置く場所にも工夫を!
猫が水を飲まない理由として「水の置き場所が気に入らない」という場合もあります。
トイレなどのニオイが気になる場所、洗濯機の側や人通りが多く音が気になる場所では、猫も落ち着いて水を飲むことができません。
例えば、ごはんの隣にひとつ、猫がくつろぐ場所にもうひとつというように、「頭数+1」の数の水を猫が落ち着ける場所に置いてあげましょう。
猫の水分不足には要注意!
猫の起源であるリビアヤマネコは、砂漠などの乾燥した地域に住む動物。
そのため、少ない水分でも生きていける体のつくりになっています。
これは、リビアヤマネコの体の機能をほとんどそのままの状態で受け継いでいる猫も同じ。
しかし、野生の猫と飼い猫では住む環境が大きく異なります。
野生の猫の場合は、鳥などの小型動物を丸ごと食べるため、普段の食事から水分を得ることができます。
一方、飼い猫はドライフードが主流で、普段の食事だけでは水分を摂ることができないため、すぐに水分が不足してしまうのです。
猫が1日に必要な引水量は「体重1kgあたり約30ml」
猫が1日に必要な引水量は「体重1kgあたり約30ml」。
水分が不足すると、尿路結石や腎臓の病気になりやすくなるので注意しましょう。
猫の1日の水分量をしっかり把握できるように、メモリ付きの器などで大まかな引水量を把握できるとよいですね!
おすすめの猫の水飲みアイテム
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– キャトヘルスアドバイザー
– 猫の健康管理インストラクター
– 保護猫歴10年
– 2匹の保護猫と暮らす
猫と飼い主さんにとって快適な暮らし、愛猫といつまでも楽しく暮らすための知識を得るサポートをします。